【東京都目黒区】8月31日(土) 古民家リフォーム見学会【終了】

住み継ぐ二世帯同居リフォーム

東京都目黒区　M氏邸

目黒区柿の木坂に昭和初期に建てられた築90年の古民家。
玄関脇に擬洋風の応接室を備えた佇まいが特徴的な和風住宅です。
お母様が嫁いで60年以上になるそうですが、このたびご長女家族が同居し先々引き継いで行く事に。
それを念頭に、構造補強、設備機器や配管・配線の更新などを行いました。

これ迄いくらかリフォーム等を経てこられた様ですが、様々な事情で全てに手を行き届かせる事はなかなか困難です。
そうした部分や隠れた部分に、劣化や不具合が見られる状態でした。
構造的にはシロアリや腐食の被害が発見され、土台や柱の入れ替え、基礎や外壁も含め補強等を行いました。
またお母様が嫁入りの時2階に6帖間を増築したそうですが、その後の安定が悪く、床の沈下に伴い雨漏りが起きていました。
そこで、直下階の和室8帖に大黒柱と大梁を用いた補強を行い、隣接する広縁と一体化した洋間へと改修。
みんなが集える空間へと大きく変貌させました。
ここも見どころの一つと言えるでしょう。
更に2階部分の床面に剛性を持たせるため、4.5帖分の下屋根を剥がして剛床のベランダへと造り替えました。
これによりベランダが無かった住まいに新たな使い勝手をプラスすることも出来ました。

改修に当たりお母様からは、「既存の家のイメージをなるべく残してほしい」という要望がありました。
そこで応接室に使用されていた昔の古い板ガラスを、扉や欄間等各所に再利用しました。
新しくしたのにどこか懐かしさを感じる..そんな姿をご覧いただけます。

全てをリニューアルする事は叶いませんでしたが、要所を捉え、相談しながら実現しました。
そんな部分も是非ご参考にしていただけると思います。

BEFORE
　　