歴史を積み重ねる杉坂建築事務所のリフォーム 

日本の住宅産業は長い間スクラップ&ビルド前提の新築主導で進められてきました。

どんどん造っては壊し、また造る。これを繰り返さなければマーケットは維持できません。

結果、画一的でばらばらな街並みは世界に誇れるものでは無く、我々は半ばあきらめの境地でその環境に甘んじているのです。

杉坂建築事務所が一つ一つ手を掛けて丁寧に作ってきた作品の総数はこの六十年間に一千棟を超えます。 古くなったら建て直すのが今までの発想でした。しかし、素性のいい建物にさらに手を掛けて再生させる。 これからは古い歴史の上に新しい歴史をかぶせる作業こそが真に価値ある建築行為だと思うのです。

新築する予算がないから部分的なリフォームで我慢する。そういった後ろ向きの発想ではなく、新築より高価で難しい、価値ある行為が建築をリファインする事なのです。

安易な情報があふれる現在、本物の価値の真偽は時間と歴史性の中にしか現れません。

二十年たって出た味は二十年待たないと出てこないもの。その時間的価値のデザインがリファインの根底にはあるのです。

杉坂建築事務所はいつでも伝統を敬い、その上に積み重ねる事で木造住宅の進化発展を牽引してきました。我々のこれからの使命は、新築を超える価値の創造―リファイニング―にある事を確信しています。

想いを受け止め、生み出す提案力

先代あるいは先々代など古くから受け継がれる住まいには、柱1本、床板1枚に建て主の記憶が宿っている事があります。私たちが手掛けるリフォームでは、そうした部分を新しい住空間に表現し、想いを引き継いで戴きたいと考えています。

一方で改善したい事も沢山あるでしょう。間取りや設備機能が生活スタイルと合わない事、構造・断熱性能の心配、バリアフリーなどなど。そこには現代的な技術を持ち込むことが望ましい場合もあります。

残したいものと変えたいもの、相反する要素をいかにバランスし、よりよい形へと昇華させられるか、そこに私たちの大きな役割があると考えます。

また長い間建ち続けてきた住宅には少なからず劣化が生じているもの。そこでどういう部分に目を向け、状態の善し悪しを見極め提案するかという、デザインや表面的な綺麗さだけではない長期的な安心を描く事も大切な役割と言えるでしょう。

杉坂建築事務所は世田谷の地で六十余年。その歴史の中で培ってきた木造に精通する知見や実績があります。施主様の想いを受け止め、そのノウハウをもとに最適なリフォームをご提案します。

自然素材により生まれ変わるリフォーム

私たちが手掛けるリフォームでは、この国の気候風土に呼応し、住み手にとって優しい自然素材をできる限り用いて戴きたいと考えています。

もともと自然素材が用いられていたのであればその魅力を再利用し、そうでない場合でもこれからを共に歩んで行くうえで人にも環境にも優しい素材を使って戴きたい。

それが年月と共に新たな価値を生み出し、歴史を刻んで行ってくれるからです。

木組みの家を実践する職人の手によって完成される

木造住宅をより健全な状態で引き継ぐ為には、現場で造り上げてくれる“職人達の仕事”も大変重要です。

事前調査が重要なのはもちろんですが、工事が始まると見えなかった部分が表れて来ます。そうした部分にも気を配り、可能な限り良い状態にする事。そこには臨機応変さが求められ、いわゆる木造を知り尽くした経験力がものをいうと言えるでしょう。

私たち杉坂建築事務所は、古民家を原点とする伝統工法をはじめ在来工法を経て現在の高度な機能性を持つ住まいづくりへと変遷してきた歴史があります。そこで培われた対応力は、ともに歩んできた職人達に依る所も大変多く、リフォームの場で活かされています。

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