東急池上線が乗り入れる雪が谷大塚駅は、渋谷や新宿などの都心部まで短時間でのアクセスすることができます。
駅周辺には大きなマンションも目立つようになってきましたが、路地を1本入れば、戸建てが並ぶ住宅街が広がっています。
この記事では、雪が谷大塚の土地相場と合わせて、交通アクセスや自然、治安について紹介していきます。
「雪が谷大塚の住みやすさってどうなの?」とお思いの方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2019年9月時点の情報です。
雪が谷大塚の暮らしやすは?交通利便性の高さをチェック
鉄道
「雪が谷大塚」を走る東急池上線は、五反田駅と蒲田駅間を結んでいます。
全列車が各駅停車での運転ですが、駅間距離が短く、全路線を乗り通しても25分前後という比較的短い路線です。
池上線は都心近郊を走る路線でありながら、3両編成のローカルな雰囲気が特徴。都会の雑踏を離れた暮らしを楽しめる池上線沿線は、大田区のなかでもとくに人気が高いエリアとなっています。
雪が谷大塚から主要駅までの所要時間は下記のとおりです。
駅名 | 所要時間 | 乗換 |
蒲田 | 12分 | なし |
五反田 | 13分 | なし |
渋谷 | 25分 |
五反田でJR山手線乗り換え |
新宿 | 33分 | |
東京 | 35分 | |
川崎 | 21分 | 蒲田でJR京浜東北線乗換 |
横浜 | 35分 | |
二子玉川 | 23分 | 旗の台で東急大井町線乗換 |
雪が谷大塚は池上線の単独駅ですが、五反田でJR山手線に接続しているので交通利便性は高く、都心主要部まで30分前後のアクセスが実現します。
また、蒲田で京浜東北線と接続しているため、川崎や横浜といった神奈川方面へのアクセスも容易です。
勤務先が神奈川県内でも、住む場所として「雪が谷大塚」が選択肢に入るでしょう。
なお、大田区の行政施設が集中する蒲田にも近く、旗の台で乗り換えれば話題の街「二子玉川」への短時間アクセスも可能です。
ラッシュ時でも座れる雪が谷大塚
雪が谷大塚には東急の車両基地がある関係で、早朝と夜間を中心に折り返し電車が設定されています。
朝のラッシュ時には五反田方面への始発列車も複数設定されているため、五反田まで座って通勤することができます。そもそも、池上線は混雑率ランキングに入らない比較的利用しやすい路線なので、快適な通勤が実現するでしょう。
バス
駅前のバス停「雪が谷」からは、蒲田駅、多摩川駅、田園調布駅、東京医療センターまでのバスが走っています。
人身事故等で池上線が不通になった場合は、バスでの手軽な代替も可能です。
雪が谷大塚の暮らしやすさは?
その地域で住む際に気になるのは、買い物が便利かどうかではないでしょうか?
雪が谷大塚駅の周辺には「雪が谷商店街」が広がっていて、昔ながらの個人店が数多く並ぶ穏やかな商店街です。
また、駅前南口には、安くて品ぞろえが豊富と評判の「スーパーオオゼキ」があります。食料品の購入はオオゼキだけで済んでしまうでしょう。
このほか、駅周辺には4件のコンビニと2件のドラッグストアがあります。大きな商業施設はありませんが、日常生活に必要な物はほとんど揃うので、買い物のために蒲田や五反田に出かける必要はありません。
雪が谷大塚の教育施設について
保育園
大田区には41の区立保育園と122の私立保育園があります。全て認可保育園なので月額保育料に違いはありません。
幼稚園と学校
大田区は平成21年度をもって全区立幼稚園を閉園したため、雪が谷大塚を含めた大田区内の幼稚園は私立のみです。
区内には48の私立幼稚園があります。大田区は「私立幼稚園保護者補助金」の制度があるため、該当する世帯は入園料や保育料の補助が受けられます。
また、区内には区立小学校は60校、区立中学校が28校があります。学校は選択制ではなく、住所地によって決まる指定校制度です。
雪が谷大塚駅周辺の自然
雪が谷大塚エリアの東側には、大田区を代表する公園「洗足池公園」があります。
都内屈指の広さを誇る園内には、「千束八幡神社」や「勝海舟の墓」などの有名スポットが点在。
桜の名所としても知られているので、春になればお花見も楽しめます。雪が谷大塚から自転車で気軽に行ける距離なので、休日などには気分転換に出かけてみるのもいいでしょう。
雪が谷大塚エリアの西側には多摩川が流れているため、「多摩川緑地」や「多摩川台公園」など緑豊かなスポットも多彩です。
緑が多く落ち着きのある住環境。それが、雪が谷大塚の大きな魅力といえるでしょう。
雪が谷大塚の治安
引っ越すなら気になるのが地域の治安でしょう。
大田区の「人口100人あたりの犯罪発生率」は警視庁HPによると0.81%と23区内では第9位。
23区の中では比較的治安は良いほうといえるでしょう。
なお、大田区内での犯罪発生は蒲田エリアに集中しております。
蒲田は利便性が高く都会的な街ですが、治安を重視する方は雪が谷大塚エリアを選択した方が安心かもしれません。
気になる雪が谷大塚の地価は?
路地を1本入れば、23区内とは思えない昔ながらの街並みが広がる雪が谷大塚。邸宅や戸建が並ぶ様子は、まさに「閑静な住宅街」という印象です。
都会の喧騒を忘れて静かに暮らしたい方には最適なエリアといえます。
駅西側の環八通りを超えれば、そこは高級住宅街として知られる「田園調布」という立地と交通利便性の高さが人気となっているせいか、雪が谷大塚駅前にはマンションも目立つようになってきました。
それでは、雪が谷大塚の地価を詳しく見ていきましょう。
雪が谷大塚駅東側エリア
「雪谷3丁目」は、駅から540mほどで坪単価が172万円前後となっています。
雪が谷大塚駅西側エリア
「雪谷大塚町」は、駅から430mほどで坪単価172万円前後です。
また、「南雪谷2丁目」は、駅から330mほどで坪単価が約210万円、駅から190mほどでは230万円、駅から0mの坪単価は約240万円となっています。
雪が谷大塚の土地相場
駅から500m以上離れたエリアの土地相場は過去10年ほど横ばいですが、駅に近い土地は上昇傾向にあります。とくに、駅前エリアの地価は5%前後の上昇率を見せているため、今後も雪が谷大塚駅周辺の人気は続いていく可能性が高いでしょう。
池上線沿線の土地相場比較(参考)
池上線の中でもっとも土地相場が高いのは五反田、次いで大崎広小路、荏原中延、戸越銀座と続きます。雪が谷大塚は蒲田に次いで第6位です。
蒲田はたしかに便利なエリアですが、治安や住環境、都内と思えない緑の多さなど、家族での穏やかな暮らしを前提に注文住宅を建てるなら雪が谷大塚の方が適しているでしょう。
東急池上線全15駅の中で上位にランクインしているのも、暮らしやすさと利便性の両立ができるすぐれた立地が評価されているものと思われます。
雪が谷大塚駅についてまとめ
雪が谷大塚駅周辺は邸宅が多く、ファミリー層に適したエリアであることが伺えます。田園調布が近いので落ち着いた住環境が広がり、暮らしやすさと利便性の高さが両立している街といえるでしょう。
知名度の高さはありませんが、暮らしやすさと交通利便性の高さ、そして静かな住環境が人気です。
都心に近い立地でありながら、家族で穏やかに暮らしたい方は、雪が谷大塚を検討してみてはいかがでしょうか。