杉坂建築事務所の歴史

会社沿革

昭和29年 (1954)
初代代表・杉坂智男が建築設計および監理を目的とした「杉坂事務所」を創業。
昭和31年 (1956)
「株式会社 杉坂建築事務所」に組織を変更。以後、洗練された設計や合理的な施工が評価され、木造軸組の伝統工法による住宅建築の発展に貢献。大型建築物、RC建築も多く手がける。
昭和47年 (1972)
林野庁から依頼を受けて国産材普及住宅の設計開発に着手。伝統工法の改良による『新緑』を第2回東京国際グッドリビングショーに出品、爆発的な人気を博す。
全国林業改良普及協会(全林協)とともに間伐材の小径木を利用した『新校倉』を開発。
昭和48年 (1973)
伝統工法改良住宅『白樺』を開発。
『新緑』、『新校倉』、『白樺』を「フィック住宅」として提唱。優秀工務店グループを組織化する。
昭和50年 (1975)
優秀工務店グループを事業協同組合に発展。事業化の基礎固めを行う。
昭和51年 (1976)
伝統軸組工法を合理化したフィック住宅『虹梁(こうりょう)』を開発。日本木質構造材料協会主催、林野庁、建設省、住宅金融公庫後援の木造住宅設計コンペで最上位入賞。
昭和56年 (1981)
日本経済新聞社との協力で「新しい民家を考える会」を発足。講演会や家づくり研究会を開催。
昭和57年 (1982)
良質な国産木材を生産する産地との協力で、木材製品の産地直送を実践する「良材の里の家 産直システム」を確立する。
産直システムを具現化。秋田杉の4寸角の材をふんだんに使った「秋田杉の家」を提案。
虫害や湿気に強い木曽檜を使った「木曽ひのきの家」を産直システムのひとつとして提唱。
昭和58年 (1983)
建設省主催「いえづくり’85」で建設大臣最優秀賞受賞。
東濃地方の檜材を使った「東濃檜の家」を産直システムのひとつとして開発。木と漆喰を組み合わせた外壁の意匠が好評を博す。
関東地方随一の杉材として知られる西川杉を使った「西川杉の家」を提唱。在来工法の利点を生かした合理的な住宅建築が定着。
昭和59年 (1984)
従来より調査研究を続けてきた古民家の手法を現代に合った構造に合理化。首都圏の住宅建築に導入する「現代の民家」を提唱。木という素材のもつ「強さ」を生かすため、金具を使わず木材同士を組み上げる構造美を強調した「土籠(どごめ)」を発表。横浜・山手に横浜モデルハウスを建築する。
佐渡の番匠(棟梁の意)が受け継ぐ胴仕掛けの構造美と、良材であるアテビ(当檜)を活用した「佐渡アテビの家」を発表。大空間の具体例として山梨県大泉村に八ヶ岳研修所を建築。
完全に注文建築である杉坂の家の魅力を広く知っていただくため「モデルハウス協力邸」募集を開始。現在も人気のシステムとなる。
昭和62年 (1987)
首都圏の技術者不足に対応するため、産地直送システムを発展させ、秋田・新潟地区の技術者集団と技術提携。「材工」両面に関する産直システムを確立。
昭和63年 (1988)
林野庁・東京木材サービスセンター内に、国産材を使用した木造軸組工法だけの住宅展示場が開設。都市型シリーズ「木と石の家」を出展する。
平成元年 (1989)
伝統工法による大空間の居間を備えた画期的な規格型住宅「比多岐(ひたき)」を発表。プレハブを代表とする従来の規格型住宅の常識を覆す。
平成2年 (1990)
外断熱と真壁構造の利点を生かし、構造材である軸組を空間のデザインとしても演出する「木と漆喰の家」を提唱。
「佐渡アテビの家」をさらにダイナミックな大空間構造として洗練。「佐渡胴仕掛の家」としてシリーズ化。
平成5年 (1993)
建設省の「環境共生住宅宣言」を受け、杉坂本来の持ち味である伝統工法が日本型環境共生住宅としての素養を多く備えていることに着目。杉坂らしい環境共生住宅の本格的な開発に着手。
平成7年 (1995)
阪神大震災の被害調査をもとに、木造住宅の徹底強化を図るとともに、耐震性と居住性を高度に調和させたRC(鉄筋コンクリート)+木造の「混構造住宅」を発表。
平成9年 (1997)
伝統的な軸組工法と外断熱工法の融合による、開放型高気密・高断熱住宅の取り組みを実践。快適な室内環境と省エネを実現する「都市型環境共生住宅」を発表。
平成10年 (1998)
「人にも環境にも優しい快適住宅」をテーマとした東京電力主催の快適住宅コンテストに杉坂の「都市型環境共生住宅」が入選。
平成13年 (2001)
(財)建築環境・省エネルギー機構主催の環境省「エネルギー住宅賞」で「都市型環境共生住宅」が奨励賞を受賞。
平成16年 (2004)
騒音や地域規制の問題でRCが有利な条件の物件において、コストパフォーマンスを追求した「RC外断熱の家」を実現。オール電化や屋上緑化を大胆に採用し、先進的な都市型環境共生住宅の具体例として提唱。
平成19年 (2007)
低炭素社会を視野に入れた木造住宅の先駆事例として、八王子にモデル住宅を建築。CASBEE(建築物総合環境評価システム)でも高スコアを得る。
平成21年 (2009)
従来より手がけている改修工事において、建物の価値を更に高める再生(リフォルム)工事の実践例を第5回住まいのリフォーム博に出展。
平成22年(2010)
創業者・杉坂智男の軌跡をたどる展示会『杉坂智男建築作品展』を横浜「山手の家(横浜モデルハウス)」にて開催。
平成24年(2012)
東京都杉並区西荻窪にて、建築条件付き宅地分譲プロジェクトを手掛ける。「周囲の自然と調和し、遠景の緑を愛でながら住まう」をコンセプトとして、高い環境性能や耐震性能などを備えた「杉坂」の家が集まる都市内の集落を実現。
平成25年(2013)
国土交通省採択の長期優良住宅先導事業による最先端リフォームを手掛ける。
平成25年(2013)
株式会社 平塚工業と合併。
平成26年(2014)
神奈川県横浜市内の『ハウスクエア横浜』住宅情報館1階にショールームを出展。
平成27年(2015)
IBEC(一般社団法人建築環境・省エネルギー機構)『第6回サステナブル住宅賞』改修部門「国土交通大臣賞」を受賞。
東京ガス株式会社『住まいの環境デザイン・アワード2015』ビルダー・工務店部門「優秀家づくり賞」を受賞。
平成28年(2016)
LIXILメンバーズコンテスト2016において「母屋の記憶を残しつなげる家」が「省エネ部門エコロジー賞」を受賞。
IBEC「第7回サステナブル住宅賞」新築部門にて「板硝子協会会長賞」を受賞。
平成31年(2019)
『住まいの環境デザインアワード2019』において「ビルダー・工務店賞」を受賞。
令和2年(2020)
古民家再生事例「地域とつながる小さな街並み」が千葉県建築文化賞に入選。
東京都世田谷区若林にコンセプトショールーム「SUGISAKA STUDIO」をオープン

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