築90年。創建当時は見晴らしが良かった周囲の風景も様変わりし、今はすっかり建物に囲まれたそうです。
祖父の代から続くこの住まいには時代の移り変わりと共に思い出が蓄積し、積み重ねられた味わいと愛着には替えがたいものがあるとの事。
そんな思いと共にリフォームをご依頼いただきました。
改修前は単世帯の造りでしたが、このリフォームでは基本的にそれを親族二世帯で使える様にすること、
そして知人が多く出入りするライフスタイルがある事から、泊めることも行い易い様に機能を補うことが求められました。

建物は、古い住まいに良くある様に断熱性能が大幅に不足しています。
そこでここでは特に冬場をメインに可能な範囲での対策を施しました。
このほか長い間メンテナンスが出来なかった外装をトータルにリファイニングする事などが改修の柱となっています。

予算計画の中で何を優先してゆくか、また限られたスペースの中で世帯をどの様に分けるかなど、今後の生活を想定しながら施主のSさん、Yさんと共に考え実現しました。