施工データ
- 所在地:
- 東京都大田区
- 構造・階数:
- 木造2階建て(築 90 年)
- 面積:
- 197.14㎡
その昔「大田区の洋館100選」にも選ばれた、築90年になる歴史ある住宅です。スペイン風の外観、アイアンがあしらわれた格子やドアなど、豊かに年を重ねた魅力に施主の強い愛着があり、先の代へ残したいとご依頼いただきました。ただし古い建物のため構造上の不安があり、暑さ寒さの改善も同時に望まれます。そこで骨組みまで解体しながら住まいの佇まいを再現するリノベーションを実践しました。解体してみると構造材やライフライン等見えない部分の劣化が多く見られ、それらをしっかり健全化する事が出来ました。
古い資料によるとこの住まいは元々単世帯型として建築されましたが、長い歴史の中で住まい方が変わり、内部が2世帯化された様です。そして今回、更に玄関をもう1つ増やして完全二世帯化を実現したのも特徴です。
1階は親世帯。ここには新築当時のままの暖炉や化粧柱・梁、建具などが構成する趣ある広間があり、印象強いメインの空間をそのまま再現しました。2階は子世帯。ここは若い人の個性を重視し、現代風のスマートな意匠を採り入れました。長く残す上で考えなければならない、住まい方の多様性を反映したかたちです。
他の事例を見る
- 古民家改修事例・作品一覧
- 《古民家改修事例⑩》
- マンション等が周囲を囲む谷間にポツンと残された古民家。 創建は戦前の昭和13年頃との事で、農家や商家型とは異なる専用住居型の家屋です。 ここをこのたびSさんがご購入になりましたが、前所有者様からは「住み継いでくれる方に譲りたい」という強いご希望があったのだそうです。 文化的な家屋を残したい想い、そして古き良きものに触れて暮らしたいというSさんの願いが縁となり、私共にリフォームを託して戴きました。 外装はだいぶ傷んでいたため全体的にやり直しました。 一部分残されていた下見板の外壁が印象的で、そうした良さを引き継いで再現しています。 内部は健全性と機能性を確認し、コストバランスを考慮しながら補いました。 全てを機能的・快適にすることではなく、そうした点は劣っても健全性をまず大事にしています。 古き佇まいとともに、利便性に特化しない往時の暮らしも引き継ぐという点も、実は考慮したリフォームです。
カテゴリーから探す
まずはお気軽にご相談ください
-
無料
設計相談をご希望の方やお問い合わせはお気軽にご連絡ください
設計相談・お問い合わせはこちら -
杉坂建築事務所の施工実績がわかる資料請求や、実際に弊社が手がけた住宅見学会もございます。