横浜は山手。
山手公園裏手に接する様に建つ、昭和60年に弊社で建築した住宅があります。
実はここ、ひっそりと喫茶店を営まれており、その名も「TeaRoom閑古鳥」。
何とも愛嬌溢れるというか皮肉めいた名称。
それでも結構人気があり、口伝えで色んな方が見えられるそうです。
店主は奥様。
やはり人柄が呼び寄せるのでしょうか。
入らした方は気兼ねなく長居してしまう様で、私が行くといつも誰かが店主とお話ししたり、グループ客が和気あいあいと談笑していたり。
この建物は当時杉坂が「白樺」と名付け、コンセプト住宅として展開したシリーズのひとつ。
国産木材の有効活用を図る事をベースとし、良質な材を出来る限り安価に、沢山のお客様にご提供したいと、間取りや部材を一定の範囲で規格化して取り組みました。
外観・内観ともまさに木と漆喰のつくりで、日本の民家的佇まいに溢れた住宅です。
内部は絵画や器で彩られています。
これらは店主の目利きで選ばれたものもあれば、若手作家を支援するかたちで展示しているものもあります。
そんな作品に触れられるところもなかなかグーです(ちょっと古いか..^^;)。
良いと言えばやっぱり立地環境。
元町・外人墓地から洋館街を散策がてら、一足延ばして杉坂の民家で一休みなどいかがでしょう。
入口がちょっと分かりにくいのでお気をつけください。
フェリス女学院脇の道を入り、山手公園内からのアプローチが最適です。