船形手水鉢

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東名高速の日本平辺りまでは満開だった桜も
御前崎の川沿いの桜は何とまだ6分咲きでした。
冷たい遠州のからっ風の影響なのでしょうか!

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船の形をした水鉢はここに来る前は窪みに植木が植えられていて
可哀相だったと担当の方が話して下さいましたが、
造園屋さんの手によって蘇りました。

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今まで何気なく見ていた手水鉢!
配置の仕方にも決まり事があるのを今回知りました。

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茶事の際に手水を使って心身を清める為にあるもので
「水鉢」を中心に手水を使う為に乗る「前石」、
左に夜の茶席の為の「手燭石」、右に「湯桶石」とで構成され、
これらの石に囲まれた部分を「海」と呼ぶのだそうです。
正に海に浮かぶ船ですよね!

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「前石」の手前に配置してある「飛石」、前石は飛石よりも大きい石にし、
高さも飛石より少し高めに据えるのが決まり事だと書いてありました。
「海」の中に有る丸い石の下には流れ出た水の排水口が設けられてます。

中秋の名月を愛でる為に新たに三帖ほどの「月見台」を作ることにしました。
鎌倉のお宅では竹を敷きましたが今回は板張りとします。

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すざく虫の音を月見台に座って聴きながら、
手燭の灯りにほのかに照らされた手水鉢。
そして夜空に浮かぶ薄黄色に染まった大きなお月様、
水面に月が映り込んだならばそれはもう最高!
そうだ鷹羽ススキも植えてもらおう!

(三枝)

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