猪の目 福きたる

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いよいよ平成の時代が幕を閉じ、5月から新しい元号
となります。
1989年1月7日、元号が「平成」と発表される1ヵ月前
何人かの国会議員の秘書から得た有力な情報だとして
三つの候補名がもたらされました。
その中に間違いなく新元号は〇〇だと自信をもって
言う人がいたので「新しい元号は〇〇なんだってさ!」
と自慢げに言ってた覚えがあります。
しかし発表されたのは、かすりもしなかった「平成」
事前に情報が漏れる筈は無く、恥ずかしい思いをした
記憶が蘇ってまいりました。

さて今年は亥年。湯村のK様からの年賀状には紀貫之
が詠んだ古今和歌集の歌と共に「猪の目 福きたる」と
書いてありました。

猪目(いのめ)と呼ばれるハート型の文様は古来から
神社仏閣の様々な装飾に用いられています。
獣の目を使う由来として、獣の目力は魔除け厄除け
に効くとされ、使われるようになったといいます。

又、五行思想での亥は水を守護する獣なので、
建物の破風の下に取り付けてある懸魚(げぎょ)にも、
火除けとしてのこの文様が空けてあります。

鈴にも切れ込みの両端に猪目が施されています。
神社の賽銭箱の上にある鈴や、巫女さんが舞う時に
使う「神楽鈴」
取っ手の上部に3段に分けて小さな鈴が(3+5+7)
計15個。正に七五三です。
御神輿にも鈴が沢山付いていますね!

更に猪は福を呼ぶということで、縁結びで知られる
筑波山神社の拝殿にはシンボルの大~きな本坪鈴
(ほんつぼすず)が吊ってあります。
切れ込みの両端の大きなハートを見つけると願いが
叶うとか・・・

正月は地元の大宮八幡宮に行ってお神酒を
いただき、下町の深川不動尊では法螺貝と大太鼓が
鳴り響く大迫力の護摩祈祷を受け、
翌日には19年間続けている新宿七福神巡り。
これで新年のルーティーンが完了しました。

三枝

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