NHKの大河ドラマの影響なのか人出が多い鎌倉です。
先日、西鎌倉で建てさせて頂いた築13年のK様より、嬉しいお電話を頂戴しました。
この家のリビングは、太陽の光が一日中入るように、南東に45度曲げて造ってあります。
独特な感性を有した設計者Hは、空間の造り方がとても上手く奇をてらわず、よくある設計者よがりの家造りは決してしませんでした。
人間的魅力も相まって、一緒に仕事をすることが楽しく棟数も増えていきました。
K様邸もその中の一棟です。
竣工直後のお手紙には、
「表札.床塗り終了しました。やさしいオイルの香り自然な仕上がりで快い床になりました。この日は長女の家族も来ていて、にぎやかに過ごしました。『すごくいいねぇ!』と言ってました。穏やかな空気が流れている感じがするとも言っておりました。まだ片づいてませんが、ゆっくりと慣れていきます」
10年点検も既に終わっていますが、この家が好きで大切に住んでくださっているのがわかります。
壁に絵を飾るよりも、白い漆喰壁だけの方が絵になると、漆喰壁用の押しピンでさえ使用を控えてるくらいです。
先日、地元の若い電気設備屋さんが来て、壁に穴を開けて配管するしか方法は無いと言って帰って行ったそうです。
残念だけれど仕方がないか・・・と諦めていたところ、取り付けに来たのはベテランの業者さんが2人。
その人達は壁に穴を開けずに、天井裏から2部屋へ配線し、所定の場所にエアコンを取り付けてくれたそうです。
弊社の造りは無垢で太い構造材を多く使用しているので作業しづらかったと思います。
職人さん達は漆喰壁に穴を開けるのは忍び難いと、手間がかかるのを承知でやってくれたそうです。
お施主様にもよるでしょうが、完成度の高い建物を前にすると、腕に覚えのある職人さんほど血が騒ぐと言います。
綺麗に収めてあげたい!その心意気と優しさ。
そして「この家の造りは凄い!今まで伺った家とは全然違う!」と、絶賛して帰って行ったと仰っていました。
センスの良い住まい方をされていますから、尚更そう感じたのでしょう。
褒められたこの嬉しさを早く伝えたいと思われたそうです。
嬉しいお電話、有り難うございました。営業冥利に尽きます!
監督のWにも話しました。彼も力(リキ)が入ってました。
H氏の喜ぶ顔も見たかったのですが、天国にいてはねぇ‼️
三枝