春の足音がかすかに聞こえる季節となってきました。
そんな中、さいたま市でお引越し前の見学会を2日に
催しました。
33年前、弊社で建てさせて頂いた家で育ったご子息が
鍼灸・整体師として独立。
その診療所を併設するお住まいの見学会でした。
ご自分が気持ちよく育った環境に似せた診療所内は
「来院される方に落ち着きと安らぎを感じて頂ける
空間にしたい」という事で、無垢の柱や梁・塗り壁
など素材感を生かした造りになっています。
当日、診療所の受付には「見学会に来られた方々に
差し上げてください」と書かれたお施主様のメモと
共に、植物成分配合で痒くなったりかぶれたりしない
湿布シートと猫のポチ袋が、来られる人数分用意され
ていました。
翌日は節分。ポチ袋には何と福豆が入っていました。
なるほど!この診療所の評判が良いのがわかる気が
いたしました。お心遣い感謝申し上げます。
さて、4日の立春の前日が節分。各地の神社やお寺
では盛大に! 自宅でも邪気を追い払うために
「鬼は外、福は内」と豆まきをやりますよね。
ご近所からはほとんど聞こえてきませんでしたが、
私はというと控えめに声を出して撒きました。
自宅に近い堀之内の妙法寺は日蓮宗の本山。
祖師堂には鬼子母神が祀ってあるので「鬼は外」と
は言わず「福は内、福は内」とだけ言って撒きます。
祖師堂の屋根の三方向の破風の下には真っ赤な鬼?が
睨みを効かせてお堂を守っているので「鬼は外」と
言わないのだと思っていましたが「力士」です
と僧侶が教えてくださいました。
鬼のような形相で真っ赤ですからね!まさか力士
だったとは・・・
昨年、日蓮宗の総本山、身延山の久遠寺に行ったとき、
やはり祖師堂の破風の下には力士がお堂を守って
いましたが、表情はなんとなく優しく感じました。
悪者扱いの鬼ですが「泣いた赤鬼」という話を聞いた
ことがあると思います。
人間たちとも仲良くしたいと思う赤鬼と、それに協力
する青鬼との友情を描いた児童文学で、山形県高畠町
出身の浜田廣介の代表作です。
赤鬼は、だまって、それを読みました。二度も三度も
読みました。
戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを
流して泣きました
物語りはこれで終わっているのですが、その続きを
阿部浩之さんが創作した話が素敵なのです。
是非「泣いた赤鬼のつづき」で検索してみて下さい。
因みに赤鬼青鬼は街のマスコットキャラクターにも
なっています。
次回の見学会は3月に練馬・杉並・町田・松戸の
4軒の見学会を予定しています。
内容は古民家改修.蔵改修.新築などなどです。
三枝