虫の音の響きが強くなってきましたね!
19日は中秋の名月。この日が必ずしも満月だとは限らないことを知りました。
次回中秋の名月の日が満月になるのはオリンピックの翌年2021年だということです。
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さて初夏に完成した御前崎の家の門扉には「月とウサギ」がいます。
建物もそうですが門扉と塀の意匠も任されていて、
お施主様もどのようなものが出来るのか楽しみにしていらっしゃいました。
ヒノキの間伐材を使った塀も「美術館のよう・・・!」と喜んで下さいましたが
門扉もでした。
任されたからには喜んで下さるものを作らなくてはと、ない頭をフル回転!
建物も木製の塀も迫力が有ります。そんな中ウサギをデザインした門扉にしようと
思いつきました。
あれこれウサギのデザインを考えあぐねていた時、何気なく設計の女性に話したところ
夕方このイラストを見せられました。
sketch2.JPG
意味はと聞くと「ウサギさんが雲に乗って月に餅をつきに行くところ・・・」だとか!
ウサギのデザインばかりを考えていた私でしたが、
このストーリーとイラストが気に入りました。
ウサギ門扉の意匠を少し変えさせてもらい横浜元町の鋳物専門店へ発注!
基本の意匠は変えないようにしながらも後はクラフトマンの感性にお任せするという事に。
クラフトマンも任せられたと言われたからにはより良い物をと意気込んでくれたと思います。
何回か電話とFAXでやり取りをしました。
意見を求められても「経験上あなたがその方が良いと思ったらやって下さって結構です」
門扉の取り付けには残念ながら立ち会えませんでしたが、
2日後、早朝に着いた現場で見た門扉には感激しました。
最後の最後まで考えてくれていたんだと月と雲のデザインを見てわかりました。流石です!
現場からクラフトマンに電話した声は少し上ずっていたかもしれません。
鋳物の門扉は高いけどやっぱり本物は良いですね!
アルミ鋳物製の門扉とかがまかり通っていますが質感と品格は比べ様もありません。
お施主はどんなデザインの門扉になるか最後までお聞きになりませんでした。
現場を見たくてもご多用で数回しか来られなかったお施主様。
外構も出来上がった現場から「迫力満点!門扉にウサギがいました!全て気に入りました」
とメールが届きホッとしました。(お施主様は卯年)
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「雲に乗って月に餅をつきに行くところ」このストーリーのお陰で月見台を造り、
萩や矢羽ススキを植えることを思いつくことが出来ました。
玄関前の竹樋のところには萩の花が咲いていて矢羽ススキも穂を出していると思います。
月見台に座って中秋の名月を見てみたい。
(三枝)