細い月の近くに木星が見えています。
トルコの国旗の・・・とまではいきませんが!
都知事のオリンピック開催地についての問題発言には
「親日国トルコ」の人達は寛容に受け止めて下さっている様です。
先人のエルトゥールル号遭難者救助に恩義を感じ、
その恩返しをとイランイラク戦争の時、
在イラン邦人の危機を救ったトルコ政府の航空機の派遣などは
両国の友好の深さを感じさせたエピソードでしたね!
◇
近所にトルコ共和国の東京ジャーミィのモスクが在ります。
本国から来た職人さん達が毎夜遅くまで
石の装飾作業をしている建築中も見せてもらいました。
今年1月4日、金曜日はイスラム教にとって大事な大事な集団礼拝の曜日です。
これまでも数回礼拝の体験はしていました(普段は5人位)。
この日は集団礼拝日とは知らず後ろの方に座っていましたが
時間が経つにつれモスクは大男達で満員となりました。
女性は二階の広間で別々に祈ります。
IMAMと言う進行役の導師が入場するといよいよです!
最初の時だけ皆さんと立ち上がりましたが、例の祈りの所作の時は
ずっと座っていて薄目を開けて観察していました。
祈りの最後の方になった時ふと気付くと皆さんが右を見、そして左を見たのです。
以前ブログでイスラムでは誰にでも両肩に天使がいると書きましたが
もしかしてこの所作はあれかな・・・と!!
この意味が解ったのはつい先日のことでした。
久し振りにお会いした隣接する古い校舎に昔からお住みのトルコの方。
「お茶でも飲んで行きませんか?」
「良いんですか?」
「どうぞどうぞ粗茶ですけれど!」
そこであの所作の意味を聞きました。
隣の人に挨拶したのだそうです。
「隣の人?」
よく聞くとお隣の人とは両肩にいる天使の事だとわかりました。
やっぱり!
アラビア語では「あなた」と言わずに「あなた方」と言うのも
両肩に天使がいるからだと聞いた事があります。
スッキリしました。
◇
集団礼拝が終わった午後にもう一度訪れた時には
西陽がステンドグラスから一筋射し込んでいました。
そこに青年が入って来て一人静かに祈りを捧げている姿は
見ているだけで心が落ち着きます。
夕陽に照らされた塔の上から一回だけコーランが聞こえてきた事がありました。
驚きましたがいいもんですね〜!
(三枝)