30年前に弊社で建築したお客様宅で、浴室をリフォームさせて戴きました。
現在新築する場合はシステムバスをご採用いただく事が多いのですが、当時は在来型の浴室を多数手掛けておりました。
このお住まいもそのスタイルです。
在来型というのは、「以前からあるスタイル」と言い換えた方が解り易いかもしれません。
システムバス(ユニットバス)は近年出てきた工業製品。
むかしは職人さん達がモルタルや木、タイル等を使って浴室を造っていました。
私共では全面タイル張りもありますが、壁にヒノキやヒバの板を張ったスタイルも多く造っていました。
板を張ったお風呂は大変風情があり、今もなお愛着を持って使い続けているお客様も多いです。
一方、タイル目地や壁の板に生じやすいカビなどメンテナンスが割と大変。
また洗い場のタイル床が冬場に冷たいなど、改善したいお声を戴く点も多いです。
場合によってはタイル目地や木枠との取り合い部分などで局部的な漏水が起こるリスクもあります。
今回はご高齢の親御さんがおいでになる事もあって、今後の安心と快適性を踏まえたリニューアルを行わせていただきました。
実はこの住まいの浴室、システムバスの規格である「1616」や「1620」といったサイズに該当しませんでした。
むかしのお風呂でたまにあるのですが、タテヨコの平面寸法が自由だったりします。
こんなときに有り難いのがタカラのピッタリサイズシステムバス。
無駄なデッドスペースを造ることなく納める事が出来ます。
そして完成したのがコチラ。
パッと明るくなりました。
また、“断熱浴室”や“保温浴槽”など性能を高めてあるので、これ迄とは格段に快適なバスタイムを過ごすことが出来る様になります。
以前の浴室にあった出入口の段差も解消されました。
親御さんだけでなくみんなが入り易い、ユニバーサル仕様ですね。
あと窓が変わりました。
少し小ぶりな断熱サッシになりました。
(前)→(後)
リフォーム中は近くのスーパー銭湯をご利用になっていたとか。
ご不便をおかけしましたが、これから快適にお使いいただけたら幸いです。
お庭では紅白の梅が並んで咲いていました。
もう老木のため、これが満開なのだとか。
それでもこの時期の澄んだ青空に可憐な花がとてもよく映えます。