伊豆高原で地鎮祭を執り行ないました。
当日は大安。神道と六曜とは全く関係ありませんが、
やはり気持ち良く地鎮祭をしたいということで、
この日を選ばれました。
東伊豆辺りでは神饌の尾頭付は真鯛ではなく金目鯛が
多いようです。熱川のときもそうでした。
お施主様が用意なさったのは40cm以上もある見事な
金目鯛でした。
神様にお腹いっぱいになってもらおうと、お供物は
お酒は勿論のこと、お米も洗米し野菜.果物も彩り良く
沢山用意して下さいました。
お腹がいっぱいになると幸せな気持ちになるからと
いつも仰っていますので、一緒の食事では常に2人前
に近い量を注文なさいます。「幸せ・・・です」
これまで印象に残る神主さんが多くいらっしゃいました。
女性の神主さんや玉串を奉奠(ほうてん)している間中、
雅楽の篠笛を吹き続けて下さる神主さん。
暴風雨注意報が発令されてる中、地面はぐじゃぐじゃで、
装束も穿き物も泥んこまみれ! それでも最後まで丁寧に
はしょることなく「雨降って地固まる」とまで言って
下さった鎌倉八雲神社の若い神主さんなど、まだまだ
いらっしゃいます。
この日の神主さんも、その中のお一人となりました。
神様を迎える「降神の儀」その後、神饌を食べて頂く
「献饌(けんせん)の儀」のときに、手のひらでお酒や
お米・金目鯛などのお供物を各々指し示しながら、
「どうぞ沢山お召し上がりください」と言っている
と思われる仕草を初めて見ました。
神様が身近に感じられたせいか、厳しい酷暑のせいか
「式の最中に一瞬、意識がなくなって・・・」と
参列者のお一人が話していらっしゃいました。
伊豆大島海中寺の客殿.庫裏の地鎮祭は、ご住職自ら
やる訳にはいかないので、京都から先輩をお招きして
執り行ないました。しめ縄の張り方や紙垂の形などが
印象に残っています。
キリスト教式?も経験しました。
教会によって異なるみたいですが、神父さんの任意で
地鎮祭に似たようなことをして下さるようです。
いつも礼拝に行っている教会の神父さんに来て頂き、
十字架と奇跡の泉から汲んだ聖水.ルルドの水を用意
して神に祈りを捧げていました。
その時の私達はというと、指を組むのは違和感があり
只、頭を垂れておりました。
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棟上げは9月下旬です。
三枝