先日、築140年を超える古民家の床下と屋根裏の調査へ行ってきました。
外壁のサイディング部分を外しいざ床下へ。
床下の空気は非常に乾燥しており、よく通気がとられている状態でした。
もし湿気が多い状態だと木材が腐食し、そこに白蟻がくる危険性があります!
このお宅には白蟻のつくる道、「蟻道」も見当たらず一安心です。
他にも土台、束、大引、根太などの状況を確認しましたが問題なし!
非常に良い状態でした。
何度かリフォームしており、床の状態は綺麗ですが断熱材が入っていないのが分かると思います。
これは古民家の悩みの種である「寒さ」の原因の一つです。
続いては屋根裏へ。
屋根裏の調査では害虫の有無、雨漏りしていないか、梁の状況、断熱材の有無などを確認します。
床(天井裏)一面には断熱材が敷き詰められています。
昔、この屋根裏では養蚕を行っていたそうです。
そのための換気として両側に窓がついています。
暖かい空気は上へ上へといくので屋根裏は蚕を飼うのに適した環境だったようです。
古民家の屋根裏へ行く機会がありましたら是非チェックしてみてください。
今回調査させていただいて、問題点はほとんどなくお客様もわれわれも安心しました。
それにしても100年も前の建物でも災害に負けることなくあり続けるのはとても凄い事です( ゚Д゚)
先人の方々の技術にアッパレ。
諸田