本日、中沼商店が上棟しました。
この計画は南雄三さんと杉坂建築事務所のコラボレート作品の第一号です。南流家づくりの現時点での集大成といえそうです。
パッシブ論、家族論、街づくりから町並みづくりにまで及ぶ広範なアイデアがぎっしり詰まった宝箱のような家です。設計開始から1年近くかけて今日ようやく上棟式を迎えることができました。
中沼商店は横浜にある小さな手作り弁当のお店併用住居。お弁当屋さんというとチェーン店の代わり映えしないものが多い中で、このお店はまさに一味違っています。
家庭の味、手作りのオリジナリティーを大切に素材にまでこだわった愛情あふれる手作り弁当。これを私たちは「まちべん」となずけました。この町でまちべんがブレークするのは時間の問題でしょう。
この建物はただのお弁当屋さんだけでなく、地域コミュニティーの中心、そして商店街の核としての役割をも期待されています。町に開かれたオープンなギャラリースペースは下町特有の地域交流の中心拠点としてさまざまな情報を発信してゆくことでしょう。
このあたりが我々には出来ない南流の極意といえそうです。
それにしても、このような新しいアイデアを柔軟に消化してしまう中沼ファミリーの大きなポテンシャルには脱帽です。