昨年大田区で行っていた増築工事のお宅が昨年の末頃に終了しまして、年が明けて
少し落ち着いたら撮影を、と思っていたら新型コロナの影響で先延ばしにしました
ため、だいぶ緑が生い茂った時期になってしまいました。
住む人にとってはお手入れが大変ですが、緑が沢山あるととってもイイですねー!
正面の建物が増築、右側建物が既存建物。右奥の方で繋がっている
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こちらのお宅は約14年前に弊社で新築させていただいたお宅でして、家族構成の
変化などによって、個室の増設と普段気兼ねなく使えるセカンドリビングが欲しい、
といったご要望にて増築することになりました。
14年前に建てた既存の建物につなげて建てたので増築工事なのですが、一部だけ
繋がっているだけなので新築工事という感じです。
ちなみに増築工事は意外と大変で、既存建物との高さを上手く摺り合わせないと
いけないので、同じ高さに合わせられるのか段差になってしまうのか、地盤の
高さにもよるので注意が必要です!
また、実は確認申請も結構大変です。
準防火地域では、ちょっとでも増築するとなると確認申請が必要になり、既存部分
の方の適格状況もチェックされるのです!
古い家の場合で完了検査を受けていない家は、増築の確認申請が難しい可能性が
高いのです。
こちらのお宅の場合は、完成当時に「検査済証」を受けていましたので大丈夫でした。
増築部内玄関、右手前側が既存部の玄関
建物の形や増築の規模などによっては端の方が遠くなってしまって、不便で
住みにくい動線になったりします。
このお宅の場合は増築部にも内玄関を設けており、普段はそちらを利用します。
増築部2階の接続部廊下、奥が既存建物。ステンドグラスは再利用
増築部のLDK
増築部のLDKは、太い梁は無垢の松材で天井板は無垢の杉板材ですが、重厚な
民家風ではなく明るいモダン和風のデザインとしています。
既存の方のデザインも和洋折衷なモダン和風なので、あまり雰囲気を変えないよう
にデザインしました。
既存部のリビングダイニング
既存の方には障子が入っていますが、組子をデザインすることによってモダンな
デザインになっています。
家具などの洋風な感じのインテリアとも合います!
既存部のリビングダイニング
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構造材の太い柱や梁を表した造りは、木造軸組工法を得意とする「杉坂の家」の
特徴のひとつとして長年造り続けているものです。
本物の木と漆喰や珪藻土の塗り壁などの自然素材をふんだんに使用した造りは、
素材が醸し出す雰囲気がとてもいいものです!
すべての家に当てはまるわけではありませんが、本物の木などの自然素材を活か
した造り方はいつもお勧めしたいと思っております。
新築工事はもちろん、増築工事や改修工事も承っておりますので、どうぞお気軽に
ご相談ください。