今回ご紹介するリフォーム工事は、RC3階建て住宅の2階部分のキッチンを
アイランドタイプのものに取り替えて一体感のあるLDKに変える工事と、
和室を洋室に変えるリフォーム工事です。
また、結露に悩まされていたため、断熱材補強・開口部断熱対策工事もしました。
もとの構造はコンクリート造の住宅ですが、構造駆体をいじるわけではないので、
リフォーム工事はそんなに難しいことはありませんが、築30年以上の建物です
ので、現在の仕様と比べるとどうしてもサッシや断熱材等が弱いので、結露が
発生していて何とか結露を止めたいということもテーマでした。
家全体を断熱改修するのは大がかりすぎてしまうので、部屋ごとにサッシの断熱化
と断熱材補強をしました。
天井:レッドシダー、 床:ウォルナット、 正面壁:エコカラットタイル、
サッシ内窓:複層ガラス(ブラインド内蔵)
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施主様にとってお部屋の快適性は重要ですが、素材を活かしたデザインも同じように
重要な要素でした。
特に壁にはタイルを貼りたいとご希望なさり、タイル以外の壁は珪藻土塗、床はウォル
ナット、天井はレッドシダー材といった素材にもこだわりながら、全体に調和のとれた
モダンながらも落ち着いたLDKに仕上がりました。
キッチン床:サーモタイル貼
キッチンは奥様こだわりのアイランドタイプで、シックな色合いやマントルフードが
カッコイイ!!
このキッチンは、打ち合わせが始まる前に既にお決めになっていました。
カウンタートップもセラミックのダークな色で素敵です!
ですが2階キッチンで注意が必要なのが搬入なのです。大きなカウンターは階段からは
搬入できず、窓からクレーンを使って搬入したのです!
重さも相当なもので、100キロ以上あるそうです。
搬入経路によっては希望するキッチンが入らないということもあり得るので、気をつけ
なければなりません。
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洋室の方は、デザイン障子を取り入れてモダン和風デザインにしました。
フローリングや造り付けの家具は、チェリー材を採用し造作の木部は同じような色合い
に塗装して全体の統一感を持たせました。
床:チェリー、 壁:珪藻土塗、 物入建具:チェリー
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写真ではよくわかりませんが、窓廻りは、LDKは複層ガラスの内窓を採用し、洋室は
サッシをカバー工法にて樹脂複合サッシに取り替え、断熱効果があるシート紙を貼った
デザイン障子を設置し、より断熱効果のある仕様としました。
こういった対策を施したことにより、お部屋の方は大分断熱効果がアップして暖房効率
が良くなるので、結露がほとんどしなくなると期待しています。
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仕上げ材について、今回こちらのお宅で採用した「レッドシダー」材は、比較的外部に
使うことが多かったのですが、室内用のものを天井に張ると一枚一枚の色味の違いが
結構あって、それはそれで自然素材の本物の味わいがイイ感じです。
和風のデザインには合わないかも知れませんが、国産の杉材などと違った味がありますね。
天井:レッドシダー、 床:ウォルナット
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以下の写真は、他のお宅で天井を別の材料で仕上げた参考事例です。
【参考事例】 天井:杉材
【参考事例】 天井:杉材(塗装)
【参考事例】 天井:チーク材 (弊社若林スタジオショールーム)
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板張りといってもいくつもの種類があるので、デザインイメージや雰囲気などによって
選ぶ素材は違ってきます。
「杉坂の家」は、木の特徴を活かした設計デザインを得意としておりますので、自然素材
で特に「木」を使いたいというお客様には、新築だけでなくリフォームもコンクリートの
家も様々なシチュエーションに対応できますので、ぜひご相談いただきたいと思います。