先日、私共で改修工事を手掛けさせて頂いた大田区の古民家にて琴の演奏会が催され、ご招待いただきました。
琴と言えばお正月に何となくお店で流れているBGMを耳にするくらい。
生演奏なんて全く初めての経験です。
だーいぶ興味津々でした。

今回演奏されるのは黒澤有美さん。
アメリカに拠点を置いて活躍される箏奏者だそうで、年に1回帰国するこの時期を狙って施主のI様がお声かけされたとか。
もともとは別なイベントで知り合い、古民家での演奏に話が膨らんだそうです。
これはレアな体験！
この日は地域で親交のある人達を呼んでのいわばシークレットライブ的なものでした。

演奏は夕刻から。奥座敷の一角で行われました。
一般的に古民家は奥に座敷が設えてあり、他の間に比べて天井が高い事が多いです。
観客の席配置のバランスもありますが、音響的に響きが良いんじゃない？ということで決定した様です。
ほぼ続き間で構成される古民家の特徴がこういう時に出ます。

演奏は、「やっぱり場に合うなー♡」という一言に尽きました。
写真ではお伝えしにくい場の臨場感と雅やかな音色が沁みました。
更に、日本にはない海外の風景を切り取った幻想的な曲やモダンジャズミックスなども。
旧来の琴の概念を覆す様な演奏が繰り広げられ、ドキドキしました。

皆様にもこんな機会をお届けできたら良いですが、ちょっと簡単に行かないのが残念。
素晴らしい夕べをありがとうございました。