家降ろし完了!
15日は中秋の名月!
気がつけば日の暮れるのが随分と早くなってきました。
匝瑳市の古民家大改修現場の進捗状況はというと基礎工事の作業を
し易くする為に建物を予定してた高さよりも更に揚げました。
お陰で作業の効率もあがり順調に新しい基礎が仕上がっていきました。
その上、古材を濡らさない為に仮屋根で覆っていますので、
雨の日も支障なく作業が出来はかどりました。
しかしながら各地で大きな被害をもたらした台風9号.11号.10号が
次々と来襲し、現場をかすめていきました。
雨だけならしのげるのですが、建物を揚げ仮筋交いだけの不安定な状態。
腐って取り替えなければならない柱は北側に集中しています。
危惧するのは強風にあおられ倒壊すること!
その対策としてワイヤーで数ヶ所引っ張ってレールに固定!
どうぞ何事も起こりません様にとヒヤヒヤしながら祈っておりました。
ご主人は台風対策をご覧になって「これだったら大丈夫!安心した」と
話されたそうです。
奥様はというと強風で一歩も外に出られなかったと仰っていました。
現場に近づくにつれて枝の折れた木が彼方此方に見てとれ、
着いてみると敷地内にあるセンダンの木の太い枝が二本折れていました。
ことわざで知られる「栴檀は双葉より芳し」のあの木です。
(本当は栴檀ではなく白檀らしいのですが5月の末頃に美しい花を咲かせます)
無事に台風をやり過ごし関係者はホッと安堵!
曳屋さんは新しく出来上がった基礎の上に慎重に建物を降ろし据え付け完了。
4.5寸角の桧の土台は太くて安心感があります。
やっとここまできましたが、台風の影響で工期が既に2週間遅れてしまった
ようで、工事監督は嘆いております。
これから腐った柱を入れ替えたり、屋根が大きいのでかけ終わるまで
優に1ヶ月半はかかると思います。
屋根がかかった建物の重厚な意匠と構造を目にすれば、
御夫妻のワクワク感が更に更に増してくると思っています!
そう言う私も楽しみで仕方ありません!毎日でも通いたい気分です。
◆
さて皆さんはNHK大河ドラマ「真田丸」を見てらっしゃると思います。
いよいよ佳境に入ってまいりました!
先々週放映された真田親子が織田方と徳川方に敵味方に別れる有名な
「犬伏の別れ」の地、佐野市犬伏新町.薬師堂は、あの「豆柿の家」
(豆柿の家についての記事一覧)
http://www.sugisaka.co.jp/?p=2338
http://www.sugisaka.co.jp/?p=4804
http://www.sugisaka.co.jp/?p=4877
http://www.sugisaka.co.jp/?p=4967
http://www.sugisaka.co.jp/?p=5020
http://www.sugisaka.co.jp/?p=5217
http://www.sugisaka.co.jp/?p=5647
に行く途中の、古い街並みが残る例幣使街道沿いに在り、約1.5kmほどしか
離れていません!
匝瑳市の古民家の主は徳川四天王の一人である本多家の
流れをくむ家系で家紋は立葵。
本多忠勝は出陣した合戦の中で一度もかすり傷一つ負わなかった
という逸話でも有名な武将です。
愛用した槍は「蜻蛉切」。
そのトンボ、今朝出掛けに小池都知事が豊洲のことでメディアの前で
公開説教している映像が流れていました。淡いグレーの服にシルバーの
トンボのブローチとイヤリング。おしゃれな方です。
襟元に付けた大きなシルバーのトンボのブローチが目立っていました。
秋だからトンボ?
私はあのトンボに意味があるのでは・・・そんな事が頭をよぎりました。
トンボは勝ち虫とよばれ「素早く動き前にしか進まず退かない」ことから
不退転の精神を表すものとして武士が甲冑や刀のツバ、印籠などに好んで
使ってきました。
あの時のトンボのブローチは都民や都の職員、そして議員達への決意の
メッセージではなかったかと・・・そう思った次第です。
これは私のうがった見方でしょうか?
◆
三枝