アントニン・レーモンドの系譜
紅葉シーズンも終わりを迎えようとしていますが、先週10月30日から31日にかけて、日光へ研修旅行に行ってまいりました。
日光は昔からの避暑地ということもあり、歴史的な建築物が多く現存しています。
今回の研修旅行ではそれらを巡ってきました!
初めに、設立100年を超える片山酒造さんを訪れ、次に向かったのは金谷ホテル歴史館。1873年(明治6年)に外国人専用の宿泊施設として開業し、140年以上を経た今日も当時と同じ場所に保存されています。
宿泊施設になる前は武家屋敷であったということで、随所に武家屋敷ならではの工夫された造りが見られ、おもてなしの心や歴史を肌で感じることができました。
次に訪れたのはイタリア大使館別荘記念公園。公園内には、1928年(昭和3年)から
1997年(平成9年)まで主に歴代イタリア大使やその家族に利用されていた旧イタリア大使館別荘が存在します。
設計者は、かの帝国ホテル設計に携わったアントニン・レーモンドです。
弊社の設立者である杉坂智男はレーモンドの設計事務所と親交もあったということで、今回の研修旅行の一番の目的場所でもありました。
喧騒とは無縁の落ち着きのある環境の中で、中禅寺湖や日光白根山、半月山、八丁出島を望めます。
また、建具等の内装と景色の相性が抜群で、心を落ち着かせてくれます。
建物内部は杉皮や杉板を割竹で抑えた、類を見ない造りをしており、
天井は網代天井、一部壁を杉を使い分けることで市松模様にするなど、レーモンドの独創性を垣間見ることができました。
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今回の研修旅行では、建築という世界の奥深さや面白さ、やりがいを感じることができました。
何かしらの形でこれからの仕事にも活かしていこうと思いました!
渡邉