思い描くは銀鼠色
八ヶ月ぶりに御前崎のお宅に行って来ました。
建築中、職人さんたちが毎日お世話になったパン屋の太陽堂本店
にも顔を出し、健康に良く体に優しい玄米パンを買い求めて来ました。
早いもので竣工から一年と八ヶ月が経ちました。
「まるで美術館のよう」と喜んで下さった桧の角材と半割丸太670本で
造った塀は、落ち着いた渋い色に変わってきていました。
後半年も経てば思い描いていた銀鼠色になる・・・そう感じました。
厚みのある角材の織りなす陰影が素敵です。あんなに長~い塀なのに
道を歩いていても威圧感は無く、むしろ隙間から見える植栽に癒されます。
「家」が銀鼠に近づいた塀に優しく包まれているとも感じました。
太陽の位置が変わるにつれて家と塀の陰影に見とれ、
気付かぬうちに長居をしてしまいました。
◇
御前崎を後に藤枝のお施主様の処にお寄りしてから、
東海道五十三次で栄えた岡部宿に行ってみました。
一部電線を地下に埋設した区域があり街並みも宿場町を意識した家が
多く見られました。
でも何か物足りないと思っていたら松並木が現れ昔の東海道のイメージを
少しだけ感じました。
更に走っていると宿場町の外れに堂々とした造り酒屋の建物が現れました。
店の前には素敵な暖簾が掛かっていましたので車を止め、
その暖簾に魅せられて店舗の中へ!
お薦めの純米吟醸酒を呑めないのに買い求めていた私です。
青々とした杉玉が店先に吊りさげられるのは新酒が出来た合図!来月です。
◇
さあ19日は棟上げです。
三枝