キトラ古墳壁画 風神雷神図屏風
日中は夏のような暑さですが、ひんやり爽やかな朝晩の空気は
この時期ならではのもと感じます。
そんな中、「キトラ古墳壁画展」と国宝「風神雷神図屏風」を
大混雑覚悟で見に行って来ました。
覚悟はしていたものの壁画が見れるまで150分待ちと聞き・・・
券売所の奥に見えるのは長~い長~い人の列。
3時過ぎとはいえこの天気の下で並ぶの・・・か!
意を決し閉館から逆算し先ずはファンであるお施主様の絵を
観賞しに東京都美術館の「日本画院展」へ!
そして並ばなくても見れる国宝「風神雷神図屏風」を観賞
雷が大好きな私です。じっくりと観賞してまいりました。
説明では本来ならば雷神は赤色で描くのが決まりなのだそうですが
あえて白色で描いたからこそ更に迫力が増したと書いてありました。
風神雷神図をしっかりと目に焼き付け、いよいよ行列の最後部へ!
明日香村の「キトラ古墳壁画」は古代中国の五行思想に基づき
石室の漆喰壁に描かれている四方の方角を守る四神(霊獣)と、
天井には天文図、そこに朱色で描かれた四つの綺麗な線の円。
その円を描いたコンパス?の針の穴も確認できました。
星は金箔で描かれ、その中には誰でも分かる北斗七星が有りました。
東の壁面には青龍
南 〃 朱雀
西 〃 白虎 胴が長く足が絡み表情が豊か
北 〃 玄武 亀と蛇が絡みついている蛇のほんの一部に
かすかに緑の彩色が見てとれ変に感動!
実物を観れたことで疲れも一気に吹っ飛び・・・てな訳には
いきませんでしたが興味がある私には嬉しい時間でした。
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以前「あの朱色は何?」と言うタイトルでブログを書いた
代官山猿楽町の店舗の四つの角は、遊び心で南は朱色・
西は白色・東は緑(青)色、そして北は黒色に塗り、
更に部屋内の天井の頂点には伝統の木組み「カボチャ束」を
土の色である黄色に塗りました。
大相撲の房の色も赤・白・青(緑)・黒で土俵が土の色です!
陰陽五行説の季節を表す色として青(緑)は春「青春の語源」
赤(朱)は夏 朱夏
白 は秋「北原白秋」
黒 は冬 玄冬.玄人.
配置図を見ていたら宝形の角々が正確に東西南北を指して
いることに気づきました。お施主様に塗りたい旨ご提案!
お施主様は大いに気に入って下さりましたが設計者には
塗装工事が入るまで内緒にしておりました。
竣工後あの朱色は目を引くようです。
こういうのが好きなものですから又々長くなってしまいました。
もう少し短くした方が・・・と常々言われています。
でもつい・・・!
三枝