地域文化の再生
現場に隣接する公園の一画に5坪程の小さな平屋建物があり、一般に公開されていたので見学させてもらいました。当時(70年程前)、この近隣に住んでいた詩人が構想していた週末住宅を、多くの市民や企業、行政の賛同の元、現在に再現したそうです。
無垢の板壁、床板、造り付けの木製家具に包まれた内部は、いかにも居心地のよさそうな空間になっています。
「公園に遊びに来ている子供たちは中に入ると、”木の家”に驚きの声を上げます」と管理の方が言っておられました。
新聞等にも、地方に残る蔵をモダンに再生しようとする運動の記事を紹介していました。スポーツジムやバーとしての使い方を検討しているとの事。明治の時代より残る蔵の新しい活用です。
最近、地方都市の合併に伴い新しい町のランドマークとして観覧車を建設する計画が、住民の反対により延期になったそうです。
何でも新しくて目立つばかりが良いのでは無く、それぞれの地域色ある文化こそ再生され、町の顔となってほしいものです。
(工事部 UTI)