古材再利用の家(その3)
きざみ加工から上棟
建物解体後、現場横の仮設小屋で材料加工・補修が行われています。
不要なキザミ跡は同じ樹種の材料で埋木をします。
また復元して建替えるといっても寸法を変えた部分や間取りが変わった部分などは、仕口をキザミ直します。
昔の家は、土台がなく石に直接柱を建てていましたので、今度は基礎を造り、土台を新しい材料で敷き込みます。
建て方作業です。
古材が見事に復元され、組み上げられています。
新しい材料との融合もきれいに納まっている、すばらしい仕事です!!
このような仕事は、腕のいい熟練の大工さんじゃないと
手に負えないでしょう!
元の既存の家は、平屋建てでしたので2階は新しい計画になりますが、
2階の梁の一部には既存の小屋裏にあった梁を再利用しています。
カケヤ(大きな木槌)でたたく音は、カーン、カーンと乾いた音が
遠くまで響きます。
現代では聞くことが少なくなってきた、失われつつある音の一つです!
棟木が組み上がり、棟飾りをたててお祝いをいたしました。
この棟飾りには、上棟した年月日と施工会社が記入されていて、
この後天井裏に固定して保存されます。
遠い将来にいつの建築だったかみることが出来るのです。
以上、上棟まででした。
改めて熟練の大工さんの技術の素晴らしさを実感します!!
(sat)