西川杉の森にて
昨日、埼玉県産材として名高い西川の森を見学してきました。
西川は埼玉県西部の飯能、越生、毛呂山、日高にかけて広がる林産地。
そこを流れる入間川や高麗川経由で東南の川下へ送られた事より、
「西の川から送られてくる材」として名付けられたそうです。
ご案内下さったのは、NPO西川・森の市場の皆様。m(_ _)m
こちらでは、このサイトでも何度かご紹介した静岡県天竜産材と同様に、
葉枯らし天然乾燥や、木の生育〜伐採〜出荷までの履歴情報を記録する
“トレーサビリティ”等に取り組まれています。
西川の良い木を責任を持ってお出ししたいという気持ちからの
取り組みです。
今回、森の市場さんの計らいで山の木を1本伐採していただける事に。
山に踏み込むと、良く管理された木立ちが美しく、
心地良い空気に満ち溢れていました。
道は全て舗装されていない為、途中からは石コロごろごろ細い山道。
こういう所から伐り出す日本の林業というのはやっぱり大変ですね。
本当にご苦労様です。
林道の脇には小川が流れており、雨上がりのためか、沢ガニ君出現。
水が綺麗なのでしょうね。
更に歩いていると、何と鹿の角発見。3つに枝分かれしているので3歳なの
だとか。道の真ん中で抜け落ちたのでしょうか。
道すがら森の市場代表の井上さんに木の話/山の話を伺っているうち、
本日の伐り場に到着。
今回は杉の木を倒していただきます。
杉以外にもヒノキやサワラが育っており、特に西川ヒノキは規模・質共に良く、
ヒノキを用いる京都重要文化財の寺院改修の時などには注文が入るそう。
伐採はチェインソー。さほど広くない木と木の間を見定めて刻みを入れ、
測った様に隙間にバッサリと。
お見事!
倒れた後の切り株を見てみると、なかなか目が詰まった美しい年輪。
数えてみると...樹齢91年!
いいですねぇ。
でもこの木は飯能市立新図書館の化粧柱に使われるうちの1本なのでした。
磨き丸太になって使われるんですって。
新図書館が完成してこの柱の前に立つと、いつどんな環境で倒され..と
いった情報が、ピピッと分かるかもしれません。
伐採はこれからが旬。
ご希望の方は伐採見学・体験可能ですので、お気軽にお問合せ下さい。
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[西川・森の市場]