笑門(しょうもん)と襷(たすき)
もうすぐ一年になろうとしている東日本大震災の悲しい悲しい出来事は、
生涯忘れることがないでしょうし、忘れてはいけないことだと思います。
正月、神楽坂の路地裏を歩いていると魔除けの木札に「笑門」と
書かれてある七五三縄を見かけました。
伊勢・志摩地方では一年中飾っておくのだそうです。
高千穂地方もそうだと聞いたことがあります。
「笑う門には福来たる」
今、日本に必要なのは笑顔だと思うのですが、皆様はどう思われますか?
TVで流れているような安っぽい笑いではなくて…です。
神話の里、高千穂 天照大神が弟スサノオのあまりの悪ふざけに嫌気が差して
天の岩戸の中に引き籠もったことで世の中が真っ暗になってしまいました。
何とか天の岩戸から出てきてもらい、また世の中を明るく照らして欲しいと
八百万の神々が相談! 天の岩戸の前でアメノウズメノミコトが賑やかに舞い踊り、
その踊りを見て八百万の神々が大笑い! その笑いに誘われて天の岩戸が開き、
再び世の中が明るく照らされたという日本神話・天の岩戸の一説。
笑いの力ですね!
そしてもう二度と天の岩戸内に入らせないようにと縄を張ったのが七五三縄の始まりとか、
天の岩戸の前で踊りを見せたのが神楽の始まりとか書いてありました。
◇
もう一文字「襷」
毎年日比谷の沿道で箱根駅伝を応援するのが恒例となりました。
今年のスタッフのユニフォームの胸と袖には「がんばろう日本」と「襷」の文字が!
お願いして撮らせてもらいました。
あの何とも言えない独特の現場の雰囲気の中
今回もドラマが、そしてヒーローが生まれましたね!
繋いで繋いで繋げた襷を掛けて、
真っ赤な顔をした東洋大のトップランナーが
目の前を凄いスピードで駆け抜けて行きました。
沿道の人々が旗を振って「ガンバッテ〜」の大声援は
最終ランナーが走り去るまで変わりません。
毎年の事ですが感動してしまいます。
◇
今年も年賀状を有り難うございました。
モントリオールからは最高気温がマイナス15℃になる日もあると書いてありました。
見事な霧氷の写真!
また、お引き渡しをしたお施主様からは「快適な素敵な気分の家です。
落ち着きのある家で夢の中のようです」と書かれてありました。
思わず笑顔!
今年も心してかからねば!!
(三枝)