博多の櫛田神社
夏祭りの季節がやってきました。
7月1日〜15日まで櫛田神社の祭事、
博多祇園山笠が始まります。
今年の飾り人形には東日本大震災の被災地を勇気づける為、
伊達政宗の人形を採用した山笠が三つ登場すると新聞に書いてありました。
祭りに行ったことは無いのですが、一番山笠の櫛田入り・
途中で観客を巻き込んで大合唱する「博多祝い唄」は
鳥肌が立つほどだそうで映像を見ていると
博多っ子の祭りにかける情熱に圧倒されます。
以前博多で友人の披露宴に呼ばれた時にも男達が
「博多祝い唄」を大唱和、締めに「博多手一本」という
特徴のある手締めを致しました。
カッコイイ〜と感動したのを覚えています。
地元では「お櫛田さん」と呼ばれている櫛田神社には面白い彫刻があります。
拝殿の破風の向かって左側に雷神、右側に風神の彫刻があります。
これが中々ユーモラスなのです。
「博多で暴風雨を起こさんと雷神が太鼓を叩いて風神を誘っているが
風神はイヤダーと言ってアッカンベェをして遁走している」と説明書きがありました。
先日の暴風雨のようにあまりタッグを組んで大暴れをしないように、
特に横浜の山手町では棟上げをしたばかりです。
風の影響をもろに受ける所なので、完成迄ほどほどにお願いしたいものです。
写真の行燈は鎌倉のお客様から頂いたものです。
女性の陶芸作家らしい作りで雷様の子供が描かれています。
子供とはいえ太鼓の数は多いですね!
さて、もう一つ櫛田神社の楼門の天井に
干支恵方盤(えとえほうばん)が吊り下げられています。
昔の暦、五行・十支・十二支などを組み合わせ恵方を知り、
季節を分け時を刻んだのだそうです。
十二支が彫刻で表されています。
鬼門の北東には丑寅、鬼には丑の様な角があって
寅柄のパンツをはいているのはここからきているのだと言います。
大震災から二回目の夏が来ました。
今年も各地方では鎮魂のお祭りや花火が打ち上げられると思います。
神を祀る祀りと祭りは音(おん)が一緒なんだよと
お客様に教わりました。
(三枝)