好きだな!雨音
「雨音はショパンの調べ」別に好きという訳でも無いのですが雨音と言われると
どういう訳か条件反射でこのタイトルが浮かんで来ます。
小さい頃はトタン葺きの家に住んでいましたから、朝屋根の上をチョン.チョン.チョンとスズメ達が跳びはねる音とチュン.チュン.チュンとさえずる声が目覚まし時計代わりでした。
雨が降ってくればその降り方が手に取るようにわかるし、雨音がどんなに激しくても決して嫌ではありませんでした。雨音を聴きながら眠るのはむしろ心地良く最高の環境音でした。
更に稲光と雷鳴がバリバリダダダーンと重なればもう最高!
現在は雨が降っていてもわからないくらい高気密高断熱の家となっています。
「ガルバニウム葺きだと雨音が気になりませんか!」と聞いてくるお客様には、
今は屋根にも断熱材を入れてるしペアガラスも使用してるので全く聞こえない
という訳では有りませんが雨音が聞こえるというのも良いもんですよ・・・って答えてます。
トタン屋根の雨音が好きだと言う気持ちはこの歳になっても変わりません。
昨年7月8日の読売新聞の文化欄「空想書店」イラストレーター・作家である
安西水丸さん。
タイトルは「雨音味わうトタン屋根」。
文章の最後の方で自分が書店を開くとしたら、野原の真んなかにトタン屋根の
小屋を建て、そこに本を並べたい。書店名は「トタン屋根」がいい・・・・・
雨の日の「トタン屋根」は最高だ。
屋根のトタンを打つ雨音が楽しい。こんな日は客などこない方がいい。本のページをめくり、静かに雨の音を味わいたい。雨音は読書によく似合う。
本を読まない私ではありますが、トタン屋根を打つ雨音が好きだという人が私以外にもいらっしゃったということが嬉しく、いつかBlogに書こうと思って記事を保管してました。
(三枝)