微笑みの木喰(もくじき)
新年明けましておめでとうございます。
天気にも恵まれ穏やかな正月でしたね。
初詣の人出は例年よりも多かった様に私は感じました。
当社では今年も元旦の日本経済新聞に広告を載せました。
日経と朝日新聞さんとはもうかれこれ30年以上のお付き合いが有り
広告を載せています。
その切り抜きを大事に取っていて、この写真を見て杉坂に興味をもった
と仰るお施主様も多いのです。
資料のご請求や25日(土曜)の見学会申し込みの問い合わせが来ております。
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そして今年も行って来ました「新宿山ノ手七福神巡り」14年続きました!
宝船の色紙に毘沙門天.大黒天.寿老人など「新宿山ノ手七福神」では
住職が一枚一枚毛筆で書いて下さるのです。
唯ハンコを押すだけでなく目の前で手書き・・・これが魅力です。
見慣れた書体にホッとし住職と言葉を交わす事が常となりました。
弁財天だけは髪が真っ白になられた女性の息子さんが書いていますが
書体の特徴は母そっくりです。
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大黒様といえばお施主様の家で見た木喰さんが家に滞在した時に彫ったと
言い伝えのある微笑んだ顔が印象的な木彫が忘れられません。
円空から一世紀後、木喰が全国行脚して仏様を掘り始め、
それが認められるようになったのはかなり歳をとってからだったと聞きました。
四国のご実家に有った恵比寿様と大黒様二体のうちの一体を譲り受け、
ノミの跡も生々しい大黒様は低い机の上に置かれていました。
目線を低くして行き机の面よりも更に低くして見上げ時、
その優しい口許に漂うの微笑みの虜になってしまいました。これはいい!
「癒しの微笑み」と言われるずうっと前の作なのに・・・です。
木喰の仏像が世に知られるようになったのは、あの柳宗悦が甲州の民家で
偶然見つけた事から始まりました。
ネットに載っている写真にはこの大黒様の様なノミの使い方をしたものは
見当たりません。木喰さんは二回滞在したのだそうです。
大黒様は34歳の作です。
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微笑み癒されるものを作るのは偉い高僧や芸術家だけではありませんよね。
此処にもいました!
今年もよろしくお願いします。 (三枝)