杉坂建築事務所が時代に先駆けて作った都市型環境共生住宅シリーズ。その夏の探訪編第2弾は千葉県柏市S邸を訪ねました。竣工5年目になるこの建物は広い庭と恵まれた周辺環境を十分利用し高い次元でエコプランが実現されています。
土屋根に生い茂った雑草はちょうど刈り取られたところ。刈り取られた草は干草になってペットのウサギのえさになるそうです。無駄のないサイクル。この土や草のおかげで下の部屋は涼しくなるのです。
西面の窓を覆う壁面緑化は迫力物!!
デッキを覆うネットは朝顔の緑が涼しげです。
なんと言っても特筆すべきは手作りのビオトープ。めだかやチョウチョ、トンボの憩いの場となっています。
雨水利用タンクや生ごみコンポストもきちんと備わっています。とりあえず置いてみたものの使われていない、なんてケースも実は多いのですが、、、。ここではきっちり機能しています。
冷たい土間でお昼寝するワンちゃんも気持ちよさそうですね。
緑や土、水を使って周辺微気候を整え、自然のエネルギーで暮らす。人間らしい豊かなライフスタイルが垣間見えました。建物を生かすも殺すも結局はお施主さん次第なのです。低炭素社会の到来に向けての住まいの見事なお手本を見せていただきました。ありがとうございました。