窓のかたち

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窓にもいろいろなかたちがありますネ。あるサッシメーカー主催で世界の窓展があり、そのポスターの真ん中にこの形の窓が写っていました。私はこの窓が大好きなのです。

この窓はここ山手にある洋館のベーリックホールの2階にあります。形もそうですが特に春、窓からあふれんばかりの桜の花をこの窓から見るのが好きなのです。モデルハウスから近いのでこの時期何回も通ってしまいます。

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このような特殊な窓は別として、プランを考える時は窓の位置、大きさ等が重要な要素となります。

伊豆大島、元町港のまん前に建てさせていただいた家の2階からは、穏やかな日には青い空に海をはさんで右に雪をかぶった富士山が、正面には伊豆半島、元町港に入港するジェット船、左には利島、新島、式根島のシルエットが。

海が光り輝き夕陽が沈む時も感動ものでそれはそれは素晴らしい景色が窓に広がるのですが、何しろここは台風の通り道。台風接近時にはおしよせる高波が桟橋にぶち当たり砕け散る恐ろしい光景がTV中継で流れる度にドキドキしてしまいます。

家相や風水等で窓の位置が決められることもありますネ。ここ山手で建てさせていただいた住宅の敷地からは、ベイブリッジを中心に160°近く視界が広がっていますが、風水によてこれ以上ないという景観は厚い壁でふさぎ、細い窓がこことここにと決められてしまいました。

どうしてそんなことをもったいない….と思いはしますが、お施主様は風水によって若くして成功されたのです。設計者はそれをふまえ、建物配置から各部屋のドアの高さ等々、風水用のスケールを使って設計しました。楽しかったな…と今も施主からいただいたそのスケールを持ち歩いています。

景色がいいことろばかりではありませんよネ。都内の家が建て込んでいるところでは、隣家との関係で窓の位置等を考えなければなりません。太陽の光が入るだけで幸せだと思いますから、何とか陽が入るように考えます。

東京北区飛鳥山のお客様のご要望は、小屋裏を作って大きく広がる空が見たいというものでした。今までは明りや風を取り込むだけでしたが、太陽が当たり風が通り空が見える家となり、とても喜んでいただきました。うれしいですネ。

小屋裏といえば世界遺産チェコのプラハに海外駐在中のお客様から、「現在の自分の家はどうなっているか見て来て欲しい」とメールをいただきました。建てて一年ちょっとで海外転勤になってしまい、現在外国の方にお貸ししているのです。築4年の家をデジカメで撮りメールで送りました。返信メールには『あァ懐かしいこれが私の家なのですネ、早く小屋裏の窓から公園の桜を見たい』とありました。

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さて、皆様が計画される家の窓からは何が見たい、又何が見えるのでしょうか。

そうそう、ここ横浜山手モデルの前で例年インターナショナルスクールのフードフェアが催されます。各国の人々が多勢来られて色彩豊かでにぎやかなフェアとなります。それをモデルハウスの中二階から見るのは楽しいのですが、バーベキューの美味しそうな匂いが流れ込んでくるのです。演奏する音もカンガン入ってきます。

あァ、窓は難しい!

(三枝)

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