人を撮るのが好きで始めたカメラ!手にしたのはかなり昔のことです。
現像などには興味がなく只撮るのみ!
持っている大型カメラも今は無用の長物、今の相棒はコンデジ・一台のみ。
人物を撮りがたい為に始めたカメラの対象が杉坂の家になったりと、
変わってきましたが、自分が関わった建物はとても愛しいもの!
何処から撮ったら綺麗に撮れるかそれは人物を撮る時と同じです。
対象物が変わったと言ってもやっぱり人物を撮るのが好きなようで、
上棟式で大黒柱や太い梁を組み上げていく職人さん達の真剣な姿を
撮るのが好きです。カッコいいです!
これは大工さんや鳶さんだけではなく、電気屋さん設備屋さん左官と
いった家に関わっている職人さん達皆んながそうです。
カッコいい作業中の姿を写真に撮り、
少し大きめに引き伸ばして差し上げると喜んで下さいます。
ご家族の方はご主人や息子さんの作業姿を見たことが無いと思います。
杉坂の家は持っている技を発揮出来る家です。
撮った中で一番カッコいい顔や姿を見れば惚れ直すと思うのです!
「また撮ってよ!」と言われたりします。嬉しいもんです。
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コンデジになってから花などを気軽に撮れる様になりました。
私の好きな花の一つ「朴の花」(パクでは無くホウ)
五月の初旬に直径15cmほどの白い花が咲き甘い芳香を漂わせます。
朴の花は高いところに咲くのでなかなかこの様な角度で撮れません。
ま~るい蕾からいい感じに開くまで約60分かかり、それ以上経つと
開き過ぎて白さも張りも無くなってきます。
開くにつれて淡い紫色の雌しべがググッと上に突き出てきます。
突き出た雌しべはピタッと閉じてしまい受粉出来なくなります。
開き切る前までが受粉の時期なのですが、
その時は雄しべは閉じていて花粉は出さないのです。
雌しべが閉じて受粉が出来なくなると雄しべが開き花粉を出します。
「近親婚」を避けるためとも言われているようですが不思議です。
それはさておき、受粉して9月中旬に熟した袋果の状態になります。
そこから割れて出てきた種が鳥に食べられたり落ちたりするのですが、
「落ちる寸前に朱色の種が白い糸を引いて垂れ下がるのです!」
この垂れ下がっている写真は、ネットで探したら7年前の写真が一枚ありました。
うまく垂れ下がっているところを見たいものです・・・と言う
コメントがありました。
それ程貴重な写真が撮れてしまいました。粘った甲斐がありました!
地面に落ちた袋果はトゲも硬くて漫画家のお施主様に見せたら
まるで怪獣の様だね・・・と言っておりました。
この方とは椋(ムク)の実の美味しさについて話が盛り上がった思い出が
あります。
そうだ!師走になったら熟した「豆柿」を持って行ってあげよう。
三枝